物語屋

どんな「お話」でも「物語」にさせていただきます…

古い事の記を語る

  男の神イザナキが先に声を上げる。
  「あなにやし、えをとめを」「ああ、なんて美しい女だろう」
  続いて女の神イザナミが声を上げる。
  「あなにやし、えをとこを」「ああ、なんて麗しい男だろう」


                   (『国生み』/古事記)

旧暦とか縁側とか打ち水とか
結とかお祭りとか「お互い様」とか
旧い和の暮らしに何か惹かれるものを感じて

近松とか等伯とか禅竹とか
広重とか村重とか円空とか
旧い和の芸の深さ面白さが自分なりにわかってきて

これらぜんぶの旧い和の
もっともっと源になるくらいに旧い和はどこにあるんだろうか
「祭っていいよねぇ」
「等伯の絵好きだぁ」
で終わってしまわないで
祭の元になったのは何だったのだろう?
等伯は誰を見ていたのだろう?

そうするとたどり着くのはどうしてもやっぱり
初めの初めの一番初めというくらいに旧~い和
あけっぴろげで大らかで
周りのすべてに神さまを感じることができていた遥か古代の人たち
そこに少しでも近づくことができたら
縁側も祭も等伯も近松も
もっともっと源になるくらいの核に触れられる
その核をもっともっと生かすことができる

物語屋が語る『古事記』には、
そんな願いが込められております。

flyer_20130727神さまたちのものがたり
〈古い事の記のファンタジー〉

7月27日(土)
15:30~17:00
1,500円
(ゆとりろんのお茶つき付き)
JR中央線中野駅 北口徒歩5分
ゆとりろん

詳細はこちら

物語屋
 

物語屋の仕事を語る 2

物語屋の、いわば“商売道具”となる、
このうち一つでも欠けたら物語屋は成り立たないというくらい、
最も大切な三つ、それは、
聴くことと紡ぐことと語ること。


一、「聴」 

どんな人のどんなお話にも物語の欠けらが散らばっています。
けれどそのバラバラの欠けらが物語の欠けらであることに本人は気づきません。
物語屋は、些細な欠けらも聴きのがさないよう「あなた」のお話に耳を傾け、
そしてその欠けらにつながる別の欠けらを少しずつ引き出しながら、
「あなた」だけの物語を見つけていきます。


二、「紡」

持ち帰った「あなた」の物語の欠けらを静かに見つめているうちに、
スーッと一つの線が立ち上がっていく不思議な瞬間が物語屋に訪れます。
それこそ、どんな人のどんなお話にも必ずある物語の線。
その線でバラバラの欠けらを縫い合わせるようにして、
「あなた」の物語を紡いでいきます。


三、「語」

生の目と目を合わせながら、生の声と言葉で語られる物語に触れる機会は、
今ではなかなかありません。
それは、他では味わえない感覚を人に残します。
“現代の語り部”として生の声と言葉を磨きつづけてきた物語屋が、
生の目と目を合わせながら、「あなた」の物語を語ります。

物語屋の仕事を語る

神話、伝説、昔話…
おそらく人間が人間になった瞬間から人間は物語をつくり、それを伝えてきた。
ほんの些細なことにも物語の種を見つけそこから物語をつくり、
そしてその物語を自分以外の人間に伝えないではいられない、
それが人間という生き物。

本や映画や漫画やゲームやたくさんの「形」の物語を子どもの頃から好んで親しんだ。
けれどある時、そうした「形」をみんな削ぎ落として「素」の状態の物語だけ残したらどうなるのか試してみたくなった。
そうすることで、
初めての人間が初めて物語をつくったときの原初的な衝動、
なぜ人間は物語をつくりそれを伝えないではいられないのか、
その不思議さにほんの少しでも触れることができるのではないか…

人が発する生の声と言葉だけで語る「素」の状態の物語は、
他の物語の「形」とは異なる“物語感覚”をもたらしてくれる。
それは恐らく、初めての人間が初めて物語をつくったときの原初的な衝動にとても近い感覚のように思う。

物語が宿るのは、本や映画や漫画やゲームといった「形」にではない。
世界中のあらゆる人やモノやコトに物語はある。
あらゆる人やモノやコトから物語を感じられるからこそ、人は生きていられる。
ごく身の回りの、自分の、身近な人の、日常の、
ほんの些細なことから物語の種を見つけ、
その種から物語を育て、
そしてその物語を、
何かの「形」に託すのではなく自分の生の声と言葉で「素」のまま物語る、
それが、
物語屋の仕事でございます。

物語屋
物語屋について

文字を読んで話す朗読や読み聞かせと違い、頭の中に思い描いた物語世界を自分の生の言葉で…
中世の“吟遊詩人”のように、
どちらにでも参ります。
「お店のイベントに、街のお祭りに、お子さまの学校に、施設の催しに、今までにあんまりなかったアトラクションが欲しい」
そんなときにはぜひどうぞ、こちらまでお気軽にご用命ください。

オフィシャルサイト

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ストーリーテリング
生でじっくり“物語”の世界を楽しんでいただきます。
音楽や絵画、映像、パフォーマンスアートなど、他分野とのコラボにも積極的に取り組んでいますので、詳しくはお問い合わせください。

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物語ジュークボックス
日本の各地に残る妖怪噺、和洋問わず神話、伝説、昔話…
聴きたい“お話”を選んでいただいたら、一つ百円で短~い“物語”に!
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物語ソムリエ
踊りたくなったとき、
人の役に立ちたいとき、
孤独な王さま気分を味わいたいとき…
気分に合わせて“物語”をご用意します。
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ストーリーヒーリング
誰かに聴いてもらいたいけど自分では話せない、そんなあなたのお話を、ストーリーヒーラーが、
“世界でたった一つの物語”として語ります。
自分の話をモノガタリ化していく過程は無意識の解放につながり、そしてできあがった自分のモノガタリに耳を傾ける時間はまさに、ヒーリング…
これまでの“物語”の箱
『ぶんぶく茶釜』『月の夜ざらし』『アマテラスとスサノオ』『まめだ』『かまいたち』『ヒダル神』『幽霊滝の伝説』『ハーメルンの笛吹き男』『驫皮(アリプロジェクト)』『すぐれた人たち(キノの旅)』『(ある女性から聞いた)怪談噺』『(友人から聞いた)恋の話』『(被災者から聞いた)東北の話』『宮本常一の忘れられた日本人』『松庵稲荷神社の狐』…
presented by 物語屋

物語屋" “物語”の奥深さをより多くの人に伝えるため、業界初の“物語屋”を名乗り、古今東西、有名どころから無名匿名のお話まで、要望に応じて長短さまざまな“物語”にさせていただいております。
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